まことに残念ですが・・・

まことに残念ですが…―不朽の名作への「不採用通知」160選 (徳間文庫)

まことに残念ですが…―不朽の名作への「不採用通知」160選 (徳間文庫)

不朽の名作への出版社からの「不採用通知」を集めた本なのだけど、かなり面白い。いくつかを抜粋してみます。

火星のプリンセスエドガー・ライス・バウロズ作
ヴァージニアの傭兵がこともあろうに火星に送られるなどという話が、わが社に利益をもたらすとは絶対に考えられません。

大地の子エイラ』ジーン・アウル作
氷河期に関する広く深いリサーチと、上質な散文体に感服いたしました。しかしながら、この長さが唯一の問題でありまして、出版経費高騰の折り柄、読者はジェイムズ・ミッチェナーほどの名声を確立した作家の作品でない限り、値段の張る小説を敬遠する傾向がございます。いずれにいたしましても、双方にとって満足のいく部数を販売できるとは、とても考えられません。

『学校へ行くクローディーヌ』コレット
10冊も売れないでしょう。

『マクリーンの川』ノーマン・マクリーン作
なにやら木がいっぱい出てくる話だった。

『街の女マギー』スティーブン・クレイン作
…悲惨そのもの。

最後の二つとか、単なる感想だしww