よしもとばななの本から学んだこと

心が折れてしまいそうな時がある。

大人になると、幼い頃のように「偉いね。よく頑張ったね。」と周りに褒めてもらう機会が極端に少なくなる。でも心の底では、誰かに褒めてもらいたくて、認めてもらいたくて、心に無理をしてまで頑張ってしまう自分がいる。そんな時が、私の心が折れてしまいそうな時。

最近、「頑張ること=素晴らしいこと」は一つの価値観でしかないことに気付いた。もちろん頑張るということは己の成長に繋がるし、間違っているとは決して思わない。だけど、自分に起こる全ての事を受け入れて、与えられた運命の流れに流されるというのもまた、しなやかさという名の強さであり、心地よい生き方の一つではないかと思う。

心が折れてしまいそうな時、「あなたは十分頑張っているから、無理はしないで、そんなに自分を苦しめないで。」と、まず自分で自分を認めてあげる。そして、何も考えず、目の前にあるものを然るべき時に然るべき方法で片付けていく。それがそのまま「流れに流される」ことになるかは分からないけど、どこを向いても行き止まりな心の抜け道となるのではないかと思った。